

英会話スクールをきっかけに起業してから、僕はLINE運用支援へと事業をシフトしました。
最初は僕ひとりで全部対応していましたが、ありがたいことに依頼が殺到して手が回らなくなっていきました。
そこで必要になったのが「仕組み化」です。
この章では、僕がどうやって0円起業を軌道に乗せたのか、その裏側を具体的にお話しします。
まず大事にしたのは「顧客体験の一貫性」です。
LINEでの問い合わせ対応は僕だけがやっていると属人的になってしまう。
だから最初に、問い合わせの定型文、体験レッスンの案内、リマインドのタイミングなどを全部マニュアル化しました。
誰が対応しても同じ品質を提供できるように仕組みを作ったんです。
これが、僕が最初に手をつけた仕組み化でした。
僕は器用なタイプではありません。
複数の事業を同時にやろうとしたら全部が中途半端になると思っていました。
だから、英会話スクールを譲渡して、LINE運用支援に一極集中しました。
YouTubeで毎日のように情報発信をし、問い合わせが来たらすぐに対応。
その結果、僕の名前が「LINEに強い人」として広まり、自然と仕事が増えていきました。
事業においては「分散」よりも「集中」こそが成果を出す近道だと確信しました。
依頼が増え続けると、自分の時間がなくなってしまいます。
だから僕は「スケジュールの8割が埋まったら値上げする」というルールを徹底しました。
最初は1時間2,000円だった英会話レッスンも、需要が高まるにつれて3,000円、5,000円と上げていきました。
お客様に正直に伝え、「それでもお願いしたい」と言ってくれる人に全力を注ぐ。
この姿勢が、事業を無理なく継続させるカギになりました。
僕がずっと大事にしているのは「信頼貯金」です。
LINE活用のノウハウは惜しみなくYouTubeやブログで発信しました。
自分から先にギブすることで「堤さんなら信頼できる」と思ってもらえる。
すると、自然に紹介や協力が集まってくるんです。
短期的に見れば無料で教えるのは損かもしれません。
でも長期的に見れば、その信頼が大きなリターンとして返ってきました。

僕が0円起業を軌道に乗せられたのは、仕組み化と信頼貯金のおかげです。
・顧客体験をマニュアル化して属人性を排除する
・一極集中で強みの事業を伸ばす
・需要が高まったら値上げのルールを徹底する
・自分からギブして信頼を積み上げる
この4つを徹底したことで、依頼が絶えない状態を作り出せました。
次は、この事業をどう出口戦略につなげ、会社売却で億り人になったのかをお話しします。