独立したての頃、僕もそう思っていました。しかし、フリーランスとして活動する中で気づいたのは、事業の「経費」こそが最強のマイル製造機だということです。
高額な仕入れ、サーバー代、広告費、交通費…
これらの支払いを工夫するだけで、僕は毎年10万マイル以上を生活を一切変えずに貯められるようになりました。
収入が不安定になりがちなフリーランスだからこそ、このマイル術は実質的な「節約」と「福利厚生」になります。
本記事では僕が実際に実践し、効果を上げたANAマイルを効率よく貯める仕組みを、具体的なクレジットカード選びから、ネット利用の裏技ルートまですべて公開します!あなたの仕事の成功をそのまま豪華な旅へとつなげましょう。
会社員と比べて、フリーランスがマイルを貯めることに大きなメリットがあるのは、主に以下の3つの理由になります。
この優位性を理解することがマイル活動(マイルを貯める活動)のモチベーションにつながることでしょう!
会社員は生活費が支出の中心ですが、フリーランスはそれに加えて「事業の経費」という大きな支出があります。
・事業費の例: 広告費、仕入れ代、サーバー代、外注費、交通費、セミナー参加費
これらの事業費をすべてANAマイルが貯まるクレジットカードで決済し集約するだけで、毎月数十万円の支払いがそのままマイルとして還元されます。年間数百万円の事業費があるなら、それだけで数万マイルが確定します。これは、支出を「ポイント」という名の資産に変えるフリーランスだけの特権です!
ANAマイルの最大の価値は、特典航空券に交換したときに生まれます。
特にビジネスクラスやファーストクラスの国際線特典航空券は、通常購入すると数十万円かかるため、1マイルあたり5円~10円以上の価値になることもあります。
これらの高価値な特典航空券は予約が非常に困難です。
しかし、時間の自由が利きやすいフリーランスは予約開始直後やキャンセルが出た瞬間など人気の特典枠を狙って予約しやすいのです。
クレジットカード利用で得たポイントやマイルは、基本的に一時所得に分類されます。しかし、国税庁の見解では、日常の決済で付与されるポイントは、経済的な利益として所得と認識しないという考え方が主流です。
つまり、経費として支払ったお金が、税金のかからない資産に変わります。これは税負担が大きいフリーランスにとって、極めて有利な「裏技」と言えます。
マイルを効率的に貯める上で最も効果的なのは、メインカードの選定と集約です。マイル還元率の低いカードを漫然と使っていては、せっかくの経費も無駄になってしまいます。
フリーランスの「高額な経費支払い」に耐えうる決済枠と、安定したマイル還元率を持つカードを選びましょう。
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カード名 |
主な特徴とメリット |
フリーランスへの推奨ポイント |
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ANAアメックス・ゴールド |
マイル還元率が高い(最大1.0%)。ポイント移行の上限がない。 |
決済枠が柔軟で大きいため、高額な広告費や仕入れの支払いに強い。付帯サービスも充実。 |
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ANA VISA ワイドゴールド |
年会費と還元率のバランスが良い。「マイ・ペイすリボ」活用で還元率アップ。 |
国内利用に強く、設定次第で1.5%近い還元率も可能。年会費を抑えたい効率重視のフリーランス向け。 |
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ANA JCB一般カード(ソラチカカード) |
PASMO機能付きで、地下鉄利用が多い方におすすめ。 |
JCB独自の「ソラチカ」ルート(現在廃止済みの旧ルートの通称)を経由する際に重宝されていました。現在はサブカードとして、交換ルートの一端で活用されることが多い。 |
Google スプレッドシートにエクスポート
あなたの年間マイル獲得量をシミュレーションしてみましょう。
(実質還元率1.0%のカード利用を前提)
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月間決済額(経費+生活費) |
年間決済額 |
年間獲得マイル数 |
特典航空券の利用例 |
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20万円 |
240万円 |
24,000マイル |
国内線ローシーズン往復(東京⇄沖縄など)に交換可能 |
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50万円 |
600万円 |
60,000マイル |
ハワイ行きエコノミークラス往復(閑散期)に交換可能 |
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80万円 |
960万円 |
96,000マイル |
ヨーロッパ行きビジネスクラス片道に交換可能 |
事業が拡大し、経費が増えるほどマイルは雪だるま式に増えていきます。
まずは現在の年間決済額を計算し、どのレベルの旅を目指すか目標を立ててみましょう。
クレジットカードの仕組みが整ったら、次は「ひと手間」でマイルを二重取りする仕組み、ポイントサイトの活用です。
ポイントサイトで貯めたポイントは、直接ANAマイルに交換するとレートが悪いことがほとんどです。
高いレートで交換するためには「交換ルート」を経由する必要があります。
1.ポイント獲得: ハピタスやモッピーなどのポイントサイトでポイントを貯める。
2.中間ポイントへの移行: 貯めたポイントをドットマネーやPeXといった中間ポイントに集約する。
3.ANAマイルへ交換: 中間ポイントからANAマイルへ交換する。
過去に存在した「ソラチカ」ルートのように、常に最新の交換レートとルートが最も高還元になるため、マイル活動をする上では「交換ルート」の知識が最も重要になります。
交換レートが70%以上になるルートを常に探し、実践するのが鉄則です。
ポイントサイトの案件の中でもフリーランスの事業運営に必須のものは、特に高額なポイントが得られます。
・事業用サービスの契約: 会計ソフト、クラウドストレージ、レンタルサーバー、VPNなど。新規契約や乗り換えで数千円〜数万円相当のポイント。
・事業用クレジットカードの申し込み: 高額な年会費を上回るポイントが付く場合があります。
・証券口座・銀行口座の開設: 事業用の資産管理のために口座を開設する際にもポイントを獲得。
これらは「事業に必要なこと」をこなしながらマイルを獲得できる、まさにフリーランス向けのマイル術です。
会議や接待での外食、フリーランスとしての身だしなみを整えるための美容室代も、マイル獲得のチャンスに変えられます。
ファンくるやテンタメといったモニターサイトを利用します。
1.利用の流れ: サイトで店舗を選び応募 → 実際に店舗で食事・サービスを受ける → ANAカードで決済(マイル獲得) → レポート提出。
2.ポイント還元: 食事代金やサービス代金の30%〜50%(時には100%)がポイントで戻ってきます。
この仕組みを使えば、支払い額に対してマイルを獲得でき、かつ使った金額の大部分がポイントで戻ってくるため、実質的に「食事代無料でマイルが貯まる」という二重取りが成立します。
特に外食費が多いフリーランスの方は、必ず活用すべき手法です。
マイルを効率的に貯めるために特別な努力は不要です。
必要なのは、「仕組み化」と「習慣化」。
以下の3つのチェックリストをPCの付箋やスマホのメモに貼り付けて、毎日確認する習慣をつけましょう。
・すべての定期支払い(通信費、保険、サブスク、サーバー代)がANAカードに集約されているか、毎月確認する。
・経費精算は、現金払いを極力避け、必ずANAカードで行う。レシートをもらったらすぐにカードに反映させることを徹底する。
・Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなど、いつものサイトを開く前に、ポイントサイトのブックマークを必ず開く。
・「ポイントサイト経由忘れ防止」のブラウザ拡張機能を導入し、物理的に忘れない仕組みを作る。
・ポイントサイトやクレジットカードのポイントには有効期限があります。期限切れは最大の損失です。
・毎月1回(例:毎月15日)を「ポイント交換日」と決め、貯まったポイントを中間ポイントまたはANAマイルへ移行するルーティンを組み込む。ポイントは寝かさず、マイルに変えることで資産化しましょう。
「飛行機に乗らなくてもマイルは貯まる」という事実は、フリーランスの生活を豊かに変える力を秘めています。
このマイル術は、あなたの時間や労力を奪うものではありません。普段行っている事業活動や生活の「決済ルート」を最適化するだけで、勝手に資産が積み上がっていく仕組みです。
最後に、マイルを貯めるための3原則を再確認しましょう。
1.クレジットカードに支払いを集約する(特に経費)
2.ポイントサイトを経由する(二重取りの仕組み)
3.外食モニターを利用する(生活費の実質無料化)
まずは、ご自身のメインカードを見直し、高還元なANAカードへの切り替えから始めてみてください。あなたの仕事の成功が、そのまま豪華な旅へと繋がる未来は、すぐに実現可能です。